口座を複数持つメリットとは?おすすめの使い分け方も紹介!

口座を複数持つメリットとは?おすすめの使い分け方も紹介!

大切なお金を預ける口座は、一つあれば十分という人もいるでしょう。しかし、状況によって口座が一つだけだと、状況によっては困ることもあります。

そのようなことが未然に防ぎたいのであれば、複数の口座を持つことを検討してみましょう。今回の記事では、複数の口座を持つことのメリットや口座の使い分け方などを紹介します。

この記事ではこんなことがわかります。

  • 複数口座を持つメリット・デメリット
  • おすすめのサブ口座
  • 複数の口座を上手に使い分けるコツ

複数口座を持つメリット・デメリット

数口座を持つメリット・デメリット

メリット

  • 目的に合わせた貯金をしやすくなる
  • 預け入れや引き出しをしやすくなる
  • リスクを抑えられる

複数の口座を持っていれば目的ごとにお金の管理ができます。目標となる金額まで貯金できたのかがわかりやすいですし、お金に困って手を付けてはいけないお金を使い込む事はないので安心です。

入金や出金がしやすくなるというのは、銀行ごとに使えるATMや手数料が異なることが理由です。複数の口座を持っていれれば、対応するATMや銀行の窓口も増えるので入金や出金ができないという事態は起こりにくくなります。

リスクを抑えられるというのは、お金を複数の口座に分けておくことで銀行が倒産したときにお金を失ったり口座が凍結されて出金ができないリスクを抑えられるという意味です。

デメリット

  • 口座の管理が複雑になる
  • 口座間のお金を移動させるときに手数料がかかる

複数の口座を持つということは、その分だけ管理しなければいけないキャッシュカード・印鑑・暗証番号などが増えることになります。

どの口座にどのような目的のお金を入れているのか、引き出しをするためにはどの暗証番号を使えばよいのかを正確に把握していなければいけないでしょう。そういった管理が苦手な人にとっては、複数の口座を持つことは大きな負担です。

さらに口座の存在すら忘れてしまうこともありえます。次に口座間のお金を移動させるときに手数料がかかるデメリットですが、1回は少額でも繰り返されることで相当な金額となります。長期的な損失を抑えるためには、口座間の振込手数料を事前に確認しておかなければいけません。

おすすめのサブ口座

おすすめのサブ口座

貯蓄専用の口座

複数の口座を持つ場合、家の建設費や老後の資金など、人生で大きな出費をしなければならないときに備えて、貯蓄用の口座を持っておきましょう。

貯蓄用の口座は、使い込みをしにくくするために普通預金口座よりも定期預金口座の方がおすすめです。銀行を選ぶときには、定期預金の金利がより高く設定されているところを選べば、将来的に受け取る金額を多少は増やせます。

定期預金によっては自動的に一定額を普通預金から定期預金へと積み立てることができます。手間を省きたい人にとっては便利な機能です。

投資資金用の口座

株式投資や不動産投資は、将来に備えて資金を増やす方法として注目されています。しかし、投資は場合によっては、持っているお金を全てつぎ込んでしまうこともあるので気をつけなければいけません。

投資資金用の口座を分けておくことは、生活費や将来に備える貯金に手を付けず堅実な投資をするために必要なことです。入金したお金だけが投資資金となるので、計画的に投資ができます。

投資資金用の口座は、株式や外国為替などの取引をするときに利用する証券会社の口座を使うことになるでしょう。各証券会社ごとに異なる取引の手数料や定額自動入金サービスなどを比較して最適な口座を選びます。

フリーランスや副業の事業用口座

フリーランスや個人事業主は、事業とプライベートを明確に区別するために口座を持っておきましょう。そうすることで、口座にあるお金は区別をしやすくなり、税の申告で必要となる帳簿も簡単に作成できるでしょう。

また決済手段で事業用のクレジットカードを持つときには、引き落とす口座を事業用口座にしておけばお金の管理がしやすくなります。事業用口座は、屋号付き口座にしておくことで顧客からの信用が得ることもできます。

複数口座を上手に使い分けるコツ

複数口座を上手に使い分けるコツ

各口座の目的を明確にする

複数の口座を上手に使い分けたいのであれば、目的を明確にすることが重要です。そのためにも、現在及び将来にどのような支出が予想されるのかを明らかにしましょう。

例えば子育てや老後など、これからの人生がどうなっていくのかを考えて、大きな出費が予想されるライフイベントが明らかになります。大きなライフイベントごとに、口座をつくることで管理がしやすくなります。

決済用口座はなるべく一つにする

生活費・住宅ローンの返済などが引き落とされる口座をひとつにまとめておけば、お金の管理がしやすくなります。したがって、決済用の口座を用意しておくと、お金が足りないという事態が起こることを防げるでしょう。

そうなれば、個人信用情報に金融事故が記録されることも防げます。個人信用情報がきれいな状態であれば、クレジットカードやローンの審査も通りやすくなるので安心です。

臨時支出用の口座を持っておく

生活費・住宅ローンの返済などが引き落とされる口座をひとつにまとめておけば、わざわざお金を移動させる必要がなくなるので便利です。

また、一つの口座を決済専用にしておけば、お金が足りずに引き落とせないということも未然に防げます。決済ができないという金融事故が起きなければ、個人信用情報にそのことが記録されることもないので、クレジットカードやローンの審査で落とされる可能性が低くなるでしょう。

各銀行のサービスを活用する

銀行ごとに提供されるサービスをよく見ておきましょう。

例えば利用状況などを踏まえて会員ランクが決定される銀行では、上のランクになるにつれてATMの利用手数料や他行への振込手数料が優遇されたり、ショッピングで使われるポイントプログラムの還元率が高くなったりと様々な特典が与えられます。

他にもデビットカードがつくれる銀行や証券会社と連携している銀行を選ぶことで、決済や資金の移動をしやすくなります。目的に合ったサービスを提供する銀行を選べば使い分けることは簡単です。

複数の口座を上手に使い分けよう

複数の口座を持つことで、貯蓄や決済をしやすくなります。しかし、デタラメに口座を開設しても、上手に使い分ける事はできません。

口座を持つ目的と銀行および口座の種類・提供されるサービスなどがマッチすることが重要です。事業や投資のために複数の口座を持つつもりであれば、それにふさわしい口座がないかを探してみましょう。

節税ハック編集部

節税ハック編集部

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