投資を始める前に!知っておきたい初心者の証券口座の選び方

投資を始める前に!知っておきたい初心者の証券口座の選び方

近年、誰でも気軽に投資がはじめられる環境が整えられてきましたね。NISAやiDeCoといった、税制優遇を受けながら投資ができる制度ができるなど、政府主体で個人投資が推奨されています。

しかし、いざ投資をはじめようとして証券会社や金融機関はたくさんあり、どこを使って投資をすればいいのか、迷ってしまいますよね。

証券口座をどこで開設するべきかがわからないと、投資をはじめるハードルが高く感じてしまいます。

この記事では、投資経験のない初心者が知っておきたい証券口座の選び方を解説します。

証券口座の選択につながる自己分析もご紹介しますので、参考にしてください。

この記事でわかること

  • 証券口座を選ぶときに基準となる4つのポイント
  • 投資をはじめる前に確認しておくべき点
  • 初心者が証券口座を選ぶおすすめの方法

証券口座を選ぶときに基準となるポイント

証券口座を選ぶときに基準となるポイント

投資をおこなう際に必要とされるスキルには、次のようなものがあります。

  • 専門用語やデータを読み取ること
  • 売買の判断をすること
  • まとまった資金を運用すること

いずれも、投資初心者には馴染みのないこともあり難しく感じてしまいますね。

各証券会社や金融機関でも、できるだけ投資初心者の方にもわかりやすく馴染みやすい説明ページや、検索機能などを用意していますが、提供方法や情報の量は各社さまざまです。

そのような違いがある中で、自分に合った証券口座を選ぶためのポイントは4つあります。

サイト(アプリ)の使いやすさ

初心者にとって、運用状況などの情報のわかりやすさは重要なポイントです。

以前は、会社四季報や各社が発表するIR、証券会社が提供するチャートなどをもとに投資家自身で分析していたこれらの情報も、今では証券会社や金融機関からポイントをまとめて提供されるようになってきています。

とはいえ、初心者にとってはグラフや数字が所狭しと並んだ画面ではわからないことも多く、苦手意識を持ってしまうかもしれません。最初に苦手意識を持ってしまうと、なかなか取り払うことが難しいですよね。

そのため、できるだけ用語の解説やシステム操作の方法が詳しく説明されている会社を選ぶと良いでしょう。

また、スマートフォンやパソコンなど、使い慣れた端末で口座内の状況を確認できる証券会社を選ぶもの手です。

投資をはじめると、口座内のお金や運用状況、資産全体の運用バランスなどを自分で管理しなければなりません。こまめに確認するためには、普段から使い慣れているツールを使うことが一番です。

特に、スマートフォン中心の生活をされている方は、アプリ化が進んでいるネット証券の口座をおすすめします。

ちなみに、証券会社は「店舗型」と「ネット型」に分かれます。ここでは主に売買を自分ですることを前提としていますが、対人サポートを受けながら運用したい場合は、店舗型の証券口座をおすすめします。

取り扱う商品の種類

各証券会社によって取り扱う商品は異なるため、購入したい金融商品がある場合は、事前にその証券会社で取扱いがあるかを調べておく必要があります。

たとえば、つみたてNISAを利用して投資信託を購入する場合でも、購入対象となる商品は2020年9月15日現在で158本あります。その中から自分で決めて購入することになりますが、すべての証券会社で全商品を扱っているわけではありません。

「セミナーや信頼できる人からおすすめの商品を聞いたので、購入しようと思い証券口座を開設したが、その商品の取り扱いがなかった。」

このようなことが起こらないとも限りません。

そのため、各証券会社が取り扱う商品は事前に調べておきましょう。

つみたてNISAの商品は、金融庁ホームページで取り扱い先を確認することができます。

つみたてNISAの対象商品 : 金融庁

一回の売買にかかる手数料

投資商品の売り買いには、証券会社に対して支払う手数料が発生します。これは、証券会社が私たちと取引所との間に立つことで売買を代行してくれているためです。

手数料は、各証券会社によって異なります。一回(もしくは一日)の取引金額によって設定されていることが多いようです。

初心者の方は今後、どのくらいの頻度で売買を行うかが予想できないかもしれません。

そこで、最初は一回の取引が10万円以内であることを想定し、比較的手数料が安い口座を選ぶとよいでしょう。

まとまった金額で一気に投資商品を買いたい、などの理由で取引金額が明確な場合は、その金額を基準として手数料を比較しましょう。

一度に取引できる最低金額

投資初心者であれば、いきなり数十万円という大きな金額を使える人は少ないのではないでしょうか。できれば最初は数千円、数百円からはじめることができたら嬉しいですよね。

投資に回せる資金が少ない場合は、「単元未満株」などの少額取引の取り扱いがある証券口座の方が、使い勝手がよいためおすすめします。

多くの企業では100株を1単元株としていますが、単元未満株とは、100株に満たない1株単位のことをいいます。

たとえば、ある企業の株式が1株3,000円であった場合、通常は100株単位での取引となるため株式の購入には30万円が必要となります。それが、単元未満株で購入すると1株単位で購入できるため、最低3,000円の資金で購入することができるのです。

初心者であれば、最初は単元未満株を少しずつ購入することをおすすめします。株を少しずつ購入し、将来的に株主を目指すことも投資のモチベーションとなるでしょう。

なお、単元未満株を取得した場合、配当金は取得した株数に応じた金額を受け取ることができますが、株主優待は受けることができません。

投資をはじめる前に確認しておくべき点

投資をはじめる前に確認しておくべき点

では、実際にあなたが出せる投資金額や投資回数はどのくらいで、手数料はいくらかかるのでしょうか。

自分にとってどの証券口座が適しているかを知るために、もう少し深堀してみましょう。

ここに、投資に関する自己分析をするための3つの質問を用意しました。これらに答えることで次の3つのポイントがわかります。

  1. 投資する回数
  2. 投資する金額
  3. 投資する期間

リスクの許容範囲は?

まず、投資リスクに対する許容範囲について考えましょう。

投資において自分がどれだけのリスクに耐えられるかを「リスク許容度」と言います。

例えば、10,000円が9,900円になったことで相当な不快感を抱く人もいれば、5,000円になっても楽観的でいられる人もいます。人によって許容範囲は異なります。

目減りした際は、金額の横に赤文字で-〇〇円と表示されます。これによって動揺してしまうことは少なくなく、人によっては生活に支障が出てしまうことも。

そこで、まずは少額を投資して自分自身の感情のブレを観察しておくとよいでしょう。

投資する金額は?

次に、投資の金額を考えましょう。

各証券口座の手数料は、一回の取引における金額が異なります。一回の取引が10万円、20万円、など、多くの証券会社は取引金額ごとに手数料を区分しています。

証券口座を選ぶ際には、取引の頻度に応じた手数料を選択することが大切です。

どの手数料の範囲内で行うことが適切かを知るために、投資に回すことのできる金額を把握しましょう。

投資は、基本的に余裕資金で行うことが望ましいです。その中でも、預金口座に預けるお金、証券口座に預けるお金をはっきり分けておく必要があります。

まずは家計簿などで、毎月の余裕資金を把握しましょう。次に、老後までのライフプランを立て、直近で大きな支出がないか確認したうえで余裕資金を捻出することが大切です。

生活費との区別は、長い投資生活における大切な指標となります。初心者の方はとくに、時間をかけて考えることをおすすめします。

投資の目的と期間は?

最後に、投資の目的と期間を考えましょう。

投資したお金はいくらの利益を求め、いつ引き出すお金なのか、を具体的に想像しておくことが大切です。

たとえば、子どもの教育資金が目的である場合は、年齢に応じて具体的な年数を予想することができます。

20年間あれば長期投資をして、ゆっくり利益を待つことが出来ます。

もし、数年間しかない場合は短期投資で成果を上げる必要が出てくるため、リスクを取って売買する回数が増える可能性があります。

購入した商品をどれくらいの期間所有することが出来るのか、を把握しましょう。

初心者が証券口座を選ぶおすすめの方法

初心者が証券口座を選ぶおすすめの方法

よくわからないまま口座を開設してしまうと、取引をしないまま何年も放置してしまうケースも少なくありません。

投資の知識は、最低限身に付ける必要があります。しかし実際に取引を経験しないとわからないこともあるため、まずは口座を持ってみるなど、一歩踏み出すことも大切です。

そこで、初心者に特におすすめの証券口座の選び方をご紹介します。

身近なサービスから派生すること

投資初心者にとってもっとも大切なのは、精神的不安を取り除くことです。

自分自身が安心して預けることができる証券口座を選ぶためにも、普段利用していて馴染みのあるサービスから派生するのも良いでしょう。

銀行口座が併設しているケースが多いですが、最近は通信キャリアやSNSサービスなどを運営する企業が、証券事業に参入しているケースが見受けられます。

まったく知らない証券会社で口座を開き、右も左もわからない状態でスムーズに売買を行うのは、初心者にとってはハードルが高く感じられるでしょう。

まずは投資導入として慣れたサービスから利用をはじめてみましょう。実際に取引を重ねることで、投資の仕組みや取引手順、税金の知識など、最低限の知識が身に付きます。

複数開設すること

証券口座は複数の口座を同時に持つことができます。サービスの比較のために複数開設してみることも手段の一つです。

普通預金で考えてみましょう。普通預金口座を複数の銀行で開設している場合、それぞれ目的に応じて使い分けますよね。

例えば、メインバンクはスマートフォン用アプリが使いやすいネット銀行口座を、逆に大手銀行口座は手数料が高騰化しているため貯蓄用に、といった具合です。

つまり、証券会社も同じように複数保持することで、利用頻度に応じて最適なサービスの利便性・手数料を選ぶことが可能です。

シンプルな取引に絞ること

初心者の方は投資商品を債券・投資信託・株式など、所有する商品はなるべくシンプルなものをおすすめします。

オプション取引やFX、仮想通貨などへの投資を促す広告も増えていますが、これらは簡単に儲かりそうに見えて、実はリスクを十分に承知しておく必要のある取引です。

初心者が証券口座のサイトやアプリを比較する際には、まずは債券・投資信託・株式などを中心としたシンプルな管理画面であるかをチェックしてみてください。

まとめ

証券口座は、以下の4つのポイントに注目して選んでみてください。

  • サイトの使いやすさ
  • 取り扱う商品の種類
  • 手数料
  • 取引できる最低金額

今後、商品知識がついたり、ライフスタイルの変化などによって、投資に回すことのできる金額や投資期間は変化します。

証券口座を選ぶ基準を押さえておけば、

  • 他の商品を購入してみたいけど、今の口座には扱いがないな。
  • 投資できる金額が増えたから、手数料が有利な口座に変えよう。

と思った際にも、今後の状況に応じて口座を選び直すこともできます。ぜひご自身の投資方法とあわせて確認してみてはいかがでしょうか。

荒木莉乃

荒木莉乃

フリーランスとして活動中、お金の知識の乏しさを痛感しFP3級を取得。
結婚後、夫婦共々保険や不動産のガツガツした人に弱く、上手く話に乗せられやすい性格であることを実感。
家計を守るためにFP2級、AFPを取得。
現在は複業在宅ワーカーとして、FPサテライト株式会社で活動している。

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