これから投資をするうえで覚えておきたいIPO投資の始め方

これから投資をするうえで覚えておきたいIPO投資の始め方

日本経済が長期にわたる成長の鈍化状態になっていることで、安定した生活を送るための方法として国が率先して投資を進める形になっています。

投資には株式を含めてさまざまな種類があり、その中で利用者数が伸びているのがIPOと呼ばれる投資です。

この記事ではIPO投資の概要と始め方に加えて、IPO投資を行う上で得られるメリットと注意しておきたいデメリットなどを紹介します。

この記事ではこんなことがわかります。

  • IPO投資とは?
  • IPO投資のメリット・デメリット
  • IPO投資を0からスタートする流れ

IPO投資とは?

IPO投資とは?

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、日本語に訳すると新規株式公開と呼びます。

このIPOは新しくできた株式取引であり、新規と書かれているように銀行及び証券会社で取り扱われている商品は上場して3年未満の企業だけです。

IPO投資のメリット・デメリット

IPO投資のメリット・デメリット

このIPO投資は個人投資家の間で人気を集めているのですが、その理由として新規企業だからこそのメリットがあるからです。

メリット

取引手数料が無料

個人投資家の間で人気の理由その1に挙げられるのが、株を購入するときに取引手数料がかからないことです。

取引手数料とは代行サービス料のことであり、取引開始で株を購入するときと臨んだ金額で売却するときに様々な工程を処理しないといけないです。

購入するときや売却するときの処理に時間がかかってしまうと、希望の金額で買えなくなるため投資家にとって損になってしまいます。

そこで銀行や証券会社が代わりに工程を処理してくれる代わりに、そのときに発生したコストを手数料として支払うというのが取引手数料です。

自動車産業などの人気社やすでに3年以上たっている上場企業の場合だと、取引手数料は企業によって変わりますが10万円で取引をした場合で1注文につき平均2000円から3000円のコストがかかります。

株取引は、複数を購入しないと安定した利益を得られないため最低でも3口以上の注文が必須です。しかし多くの注文をした分だけ取引手数料は上乗せされてしまうため、この取引手数料のコストによって得られる利益が少なくなります。

その点IPO投資であれば、未知数の企業に投資することになるので銀行や証券会社では支援目的として取引手数料を無料にすることで購入しやすいようにしています。

利益を得られやすい

次に個人投資家で人気の理由としては、IPO投資は利益を得やすいというものです。

投資の基本ルールをおさらいすると、銀行や証券会社が配信している商品の価値を見たうえで希望の商品を購入します。

その希望の商品を購入した地点がスタート地点であり、そのスタート地点から価値が上がった時に差額が発生した段階で売りに出すことで利益となるわけです。

3年以上たっている上場企業の場合だと、多くの投資家がすでに株式を購入しているので上昇率が高くはないです。

その点3年未満の新しい企業というのは、まだ多くの投資家が購入していないので価値が発生していない状態になります。この段階で一定数の株式を購入しておくことで、企業の運営がうまくいけば強い上昇率が見込めることから利益を得やすいです。

公募価格を上回る確率が高い

最後にメリットとして挙げられるのが、公募価格を上回る確率が高いことです。公募価格とは、現状の企業の価値から算出して銀行及び証券会社が提示した株の購入金額になります。

IPOで取引される企業は何度も言うように3年未満の実績がほぼない企業なので、実際に購入する際にかかるコストは3年以上の企業よりも圧倒的に格安です。

株式で利益を上げるというのは、売却したときに購入するときに提示された金額よりも増えている必要があります。購入したときに高い購入費の企業だと、この公募価格を超える金額を得るのは難しいです。

しかし新規企業は購入金額が安いので、企業の運営がうまくって強い上昇率が発生すれば公募価格を簡単に超えられる確率が高いです。

IPO投資はメリットが大きいですが、実際に始めるうえでデメリットを理解していないと損をすることになるので注意です。

デメリット

人気銘柄は当たりにくい

実際に始めるうえで、最初に注意してほしいことは人気銘柄は当たりにくいことです。IPO投資をするうえで、銀行や証券会社では人気が集中した企業の銘柄を購入する場合においては抽選をして決定します。

抽選はランダムのため、購入したい企業の株を注文しても抽選となった場合は当選確率が低いため購入できない場合が多いです。

損をする場合もある

次に注意してほしいのは、未知数の企業に投資することで損をする可能性があることです。株取引で利益を上げるためには、公募価格よりも売却したときに増えている必要があります。

しかしIPOは3年未満の実績のない企業に投資することであり、ゼロ価値から始められるとはいえ本当に上手くいく企業というのは少ないです。

もし抽選で購入できた人気銘柄であっても、公募価格よりも下回ることがあるため損をする場合があります。

IPO申し込みで資金が拘束される

最後に注意してほしいのは、購入するときに資金拘束を受けることです。購入を決めた銘柄で抽選が発生すると、銀行や証券会社では抽選が終わるまで口座をロックするようになっています。

口座をロックされている間は他の取引だけでなく、送金や引き出しといった作業まで出来なくなります。そのため他におすすめ銘柄を買いたいと思っても、この抽選が終わるまでは次の取引ができないことを覚えておく必要があります。

IPO投資を始めるまでの流れ

IPO投資を始めるまでの流れ

ここではIPO投資を始め方の流れを、 個別のStep形式で紹介します。

Step1 証券口座を作る

銀行及び証券会社に申請を出して、個人情報とマイナンバーカードなどの情報を提示して審査に合格し専用口座を作ります。

Step2 ブックビルディングに申し込む

専用口座を作ったら、銀行および証券会社が提示している目論見書の確認をします。

目論見書は購入しようとしている投資信託ついて投資判断に必要な重要事項を説明をした書類であり、最低でも会社の業種と財務内容に問題はないかそして再上場の銘柄か否かを調べておくとよいです。

目論見書を確認したら、今度はブックビルディングに申し込みをします。ブックビルディングは、いくらで何株買いたいかを証券会社に申告することです。株の購入金額は後日提示されるのですが、購入者数が定員数内であればそのまま購入できます。

しかし購入数が定員以上だと、申告した金額が提示された金額よりも少なかった場合には抽選に進むことはできないです。

Step3 購入価格代金を入金する

最後に定員内で購入可能通知が来た場合そして抽選通過の通知が来た段階で、提示された金額と保証金額を専用口座に入金することで始められます。

最初は小額投資から初めて感覚を磨こう

IPOは有名な企業に投資をするよりも上昇気流に乗れば利益を上げやすいですが、ただ未知数の企業に投資をするため上昇気流に乗れず損を出す可能性も高いです。

初めて投資をするのであれば、損を出す可能性を考慮し無理をせずに一口から購入して感覚を磨くことが大事です。

もし経済状況などわからない点があれば、銀行や証券会社には有料で相談ができるファイナンシャルプランナーがいるので相談することをお勧めします。

節税ハック編集部

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