0からスタートする株式投資の仕組みや詳しい手順

0からスタートする株式投資の仕組みや詳しい手順

2,000万円とも言われる老後資金を、効率よく貯蓄するための手段として、株式投資が注目されています。

しかし、初めての株式投資に挑戦しようとしても、どのような銘柄を購入したらいいのかわからない等の理由で、なかなか手を出しにくいのが実情です。

ここでは、株式投資の仕組みやメリットとデメリットについて説明するとともに、株式投資のスタートの仕方に関しても紹介します。

0からスタートする株式投資の仕組みや詳しい手順

株式投資とは

株式投資とは

企業が発行している株式を、市場価格に沿って購入する形で会社の株主となり、配当金および株主優待、そして譲渡益等による利益を狙う手段が、株式投資です。

投資対象となる企業の業績及び市場動向により、株式価格が上昇もしくは下落するため、損失が出る可能性もあります。

株式投資のメリット・デメリット

株式投資のメリット・デメリット

株式投資のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

株主優待や配当金が受け取れる

特定の会社の株式を購入する形で、その会社が提供する商品やサービスを優先的に利用できる制度を、株式優待といいます。

株式による利益とは別に、会社側のアピールポイントとなる商品等を、無償もしくは優待価格で手に入れられるといった点が、大きなメリットです。

一方、特定の会社の株式を保有している時に、その会社が利益を出した場合、一部の金額が株主に配布される場合があります。いわゆる配当金で、保有する株数が多いほど、配当金も多く受け取れるといったメリットが生まれます。

株式の売却益が期待できる

会社の株式を購入する場合、原則として会社の時価総額で購入しますが、保有している会社の株式が、購入時の時価総額よりも多くなった、つまり値上がり益が出るケースが存在します。

株式投資による利益が出た場合は、保有している株式の一部、あるいは全てを売却すると、売却益が発生する点が大きなメリットです。

購入時の金額と売却する時点での金額の差額分が大きいほど、売却時に大金を確保しやすくなります。

企業経営に参加できる

特定の会社が発行する株式を購入した時点で、その会社の株主になる権利が発生し、同時に株主総会の議決権を得られます。

年に1回程度は株主総会が開かれ、会社側の経営陣が企業としての意思決定を述べる機会があります。その際に、株主としての意見を述べられると同時に、賛否を表明する権利も得られる点が、最大のメリットです。

発行している株式の割合に対し、保有比率が高い株主ほど影響力は高くなるものの、間接的ながら企業経営に参加できるようになります。

デメリット

投資額が比較的高い

株式投資は、短期間で大きな利益を出すための投資である一方、投資にはある程度の資金が必要となるため、ハイリスク・ハイリターン型の投資です。

会社の株式を購入するには、株式を取り扱う証券会社に投資を申し込み、株価に応じた資金と売買手数料を支払う必要があります。

会社あたりの株価によって変動しますが、投資に必要な資金は概ね1,000円からと、投資信託と比較して比較的高額となる点が、デメリットです。

価格変動リスクがある

株式市場は、株式を購入する人や、保有している株式を売る人によって、取引が成り立つ場所です。それだけでなく、投資した会社の業績だけでなく、国内外の経済状況や社会情勢の変化等によって、保有している株式価格は随時変動していきます。

なお、加えて、会社の人気によって株式価格は変動していき、会社の人気が高ければ株式価格が高くなり、逆に人気が低いなら株式価格も低くなってしまうのです。

こういった要因があるため、株式投資は常に価格変動のリスクを背負う側面があります。

信用リスクがある

国内外の景気等により、経営状況が悪化し、経営不振等によって債務不履行が発生する可能性は、規模が大きい会社でも起こりえます。

財政難や債務不履行が起こる可能性を、信用リスクといいますが、仮にそういった信用リスクが発生すると、会社自体の有価証券価格が下落してしまうのです。

最悪、株式を保有している会社が倒産してしまうと、投資金額分が償還されないため、株主にとっては大きな損失となってしまいます。株式投資を行う際は、投資損失を防ぐ意味でも、信用リスクが低い会社を避けるのが、大原則です。

流動性リスクがある

もし、株式を保有している会社が、経営不振もしくは不祥事等の要因により、上場廃止となった場合は、市場を通じた株式取引ができなくなります。

市場取引ができないため、保有している株式を売却する必要性に迫られ、売り注文が殺到する現象が起こるのです。しかし、該当する会社の株式の出来高が大きく減少しているため、売値がつかず、やがて取引もできなくなるという、流動性リスクが発生します。

上場廃止となった株式は、取引所の整理ポストに移動しますが、1ヶ月以内に売却しなければならないというリスクが起こる点に注意して、株式投資を行います。

0から始める株式投資のスタート手順

0から始める株式投資のスタート手順

証券会社に口座を開き、入金する

株式の知識がない人が0から株式投資を行う場合は、近くの証券会社に立ち寄り、投資専用の口座を解説する必要があります。

口座開設には、身分証明書等の本人確認書類や金融機関の口座番号に加え、マイナンバーが記載されている書類または、マイナンバーカードが必須です。

そして、株式投資に必要な金額を入金した時点で、株式投資を行う事前準備が完了します。

株を選んで購入する

専用口座に入金した分の範囲内で、今後値上がりが予想できる会社の株式を購入します。通常の株取引では、100株単位で購入する方法が原則ですが、証券会社によっては1株単位で購入するミニ株も選べます。

購入する株数や銘柄等が決まった時点で、証券会社に買い注文を出して、株式投資における取引の開始です。

株価の流れや業績をみて、売却・保有期間を判断する

買い注文を出した後も、株式を保有している会社の業績並びに、株価の流れを見極める必要があります。

その上で、値上がり益が出たタイミングで売却して利益を得るといった作業を行います。

仮に、売却をせず株式を保有する場合でも、会社の業績等を参考にしながら、判断を下すといった作業も必須です。

リスクも伴うがリターンが見込める株式投資

会社が発行している株式を購入し、株主として経営に参加しながら売却益等によって利益を得る手段が、株式投資です。証券会社に専用口座を開設し、ある程度の資金が必要となる上、会社の業績によっては株式価格が減少するといったリスクも存在します。

しかし、株を保有している会社の経営方針を把握しやすくなる他、配当金といった投資以外の利益も得られる点で、ある程度のリターンが見込める手段の一つです。

節税ハック編集部

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