支出の見直しと家計の改善で、ゆとりある生活を!

支出の見直しと家計の改善で、ゆとりある生活を!

「収入が減ってしまった」
「仕事を失ってしまった」
「子供の学校が休校で働けない」

昨今のコロナ禍で今まで通りの日常を過ごす事が、経済的に厳しい世の中になってしまいました。

こんな時だからこそ、家計の見直しをしてみてはいかがでしょうか。支出を見直すことで、ライフプランに合った家計の改善方法が見つかるはずです。

この記事では、無駄な支出の見つけ出し方と家計の改善方法をご紹介します。

この記事では、こんなことが分かります。

  • 無駄な支出を見つける方法
  • 無駄な支出を減らして家計を改善させる方法

無駄な支出を見つける方法は、家計簿をつけること!

無駄な支出を見つける方法は、家計簿をつけること!

まずは、家計簿をつけて支出の割合を知りましょう。

私は、結婚後から家計簿をつけるようになって、4年が経ちます。初めは家計簿アプリ、次は家計簿帳に挑戦しました。

家計簿アプリは、レシートを写真に撮ると自動入力してくれるもので便利でしたが、レシートをこまめに撮る事ができなかったので、レシートが溜まりすぎてやめました。

家計簿帳は、自分の気に入ったノートに書くので気分は上がりましたが、記入漏れや計算間違い等があり、面倒くさがり屋の私には向いておらず、断念しました。

結果、エクセルで作った自作の家計簿帳へ入力しています。家計簿は、継続することが一番大事なので、色々試してみて自分に合った家計簿のつけ方を見つけることをおすすめします。

家計簿をつける時には、項目はなるべく最低限にすると良いでしょう。最初はいろいろな項目をあげてしまいがちですが、項目が多すぎると家計簿をつけることが億劫になってしまう可能性があります。また、無駄な支出が分かりづらくなるというデメリットもあります。

参考までに、どのような項目があれば良いかを下記にまとめてみました。ご家庭によって必要な項目は変わると思いますので、ご自身が管理したい項目が何かを考えて項目を設定してみてください。

  • 住居費:家賃、毎月のローン返済(利息含む)、管理費、維持費等
  • 公共料金:ガス、電気、水道等
  • 交通費、通信費:通勤費用、車維持費、携帯代等
  • 医療費
  • 保険
  • 食費(日用品含む)
  • 教育費
  • 一時的な出費
  • 娯楽費(交際費、洋服代等含む)

最低限の項目で管理をしていくことで、どの項目で支出消費が多いのか、一目で分かります。さらに、一般的な生活費がおおよそどのくらいなのかも抑えておくと、使いすぎている部分を把握しやすくなります。

では、それぞれの項目で一体どのくらい支出しているのでしょうか?

一般的な生活費の目安を、総務省の「家計調査年報告」のデータをもとにまとめてみました。あくまで目安となりますので、必要支出額は自分に合った生活費を組み立てるためのご参考程度にご覧ください。

2020年(令和2年)2人以上世帯(平均世帯人員2.95人、世帯主の平均年齢59.7歳)の1年間の消費支出の平均は、1世帯当たり1ヵ月277,926円です。具体的な項目別で見ると以下のようになります。

  • 水道光熱費: 21,836円
  • 交通費、通信費:39,972円
  • 保険、医療費:14,296円
  • 食費(日用品含む):80,198円

参考:家計調査報告(二人以上の世帯)-2021年(令和3年)2月分 (stat.go.jp)  をもとにFPサテライトで集計

平均消費支出とご自身の支出を比べてみていかがでしたでしょうか?無駄な出費部分は見つかりそうでしょうか。

無駄な支出を減らし家計を改善する方法

無駄な支出を減らし家計を改善する方法

家計簿から無駄な支出を見つけ出した後は、その削減したい支出項目の改善策を考えます。コロナ禍で生活の制限もありストレス社会となっているので、無理のない改善策を見つけていきましょう。

1.住居費

住居費のローン返済は、繰上げ返済を行うことで返済期間を短くしたり、月々の返済額を少なくしたりすることができます。

例えば、手元にすぐに使う予定のない100万円があった場合、資産運用や定期預金への預入を検討する方もいらっしゃると思います。

しかし、資産運用には元本割れのリスクがあります。また定期預金は、現在金利が低いため、思ったより増えない可能性があります。

では、その100万円を繰上げ返済に当ててみたらどうでしょう?

例えば、借入金3,000万円、固定金利1.3%、返済期間35年のローン契約(返済方法:元利均等)をしている時、100万円を繰上げ返済(期間短縮型)すると、支払う総利息額は約53万円少なくなります。

大手銀行の2021年5月1日現在の定期預金の金利は、概ね0.002%程度です。それと比較すると、繰上げ返済の方がお得になります。繰上げ返済は、ローン残高が多い時期に行うとより効果を発揮しますので、なるべくお早めにすること事をおすすめお勧めします。

ただし、繰上げ返済後は預貯金がその分減ることになりますので、あくまでも余裕資金で行うようにしましょう。

2.公共料金

自由化による価格競争や、電気ガスのセット割引といった料金プランの多様化により、ライフスタイルに合ったプランがみつかるかもしれません。是非この機会に、何社か比較をしてみてはいかがでしょうか。

他にも、太陽光発電の売電設備が戸建てやマンションにある世帯も増えてきています。太陽光発電で発電した電力を各家庭に割り振り、各家庭で自家消費し、余った電力を売電できるシステムです。

引っ越し先でプラン変更やセット割引・太陽光発電の売電システムを使用して、年間の公共料金が減額できたり、売電した利益が入金されたりするかもしれません。

3.通信費

通信費で見直しの効果が高いのは、携帯電話です。格安SIMと呼ばれる料金が安い通信事業者も以前より一般的になってきていますし、2021年に入ってからは大手キャリアでも、月額3,000円程度で利用できる料金プランを発表しています。

例えば、毎月1万円の携帯電話料金を支払っているご家庭が、月3,000円で利用できるプランに変更した場合、年間で8万4千円も支出を削減できることになります。

一度の手続きでこれだけ支出を削減できるのは大きいですね。

インターネット料金も同様です。現在使用してるプロバイダーと他のプロバイダーとで価格を比べてみましょう。価格競争により今よりも安い通信費にできる場合があります。毎月1,000円安くなるだけで、年間12,000円の節約になります。

4.医療費

医療費が年間10万円を超えると医療費控除が受けられます。また、市販薬を購入しただけの場合でも、購入額が年間1万2千円以上となった場合は「セルフメディケーション税制」による控除が受けられます。

(医療費控除とセルフメディケーション税制による控除は併用することはできません)

医療機関にかかった時や市販薬を購入した時は、レシートは年末まで保管しておくと良いでしょう。

5.保険

保険はもしもの備えとして大切です。しかし、必要以上に加入していて保険料が家計を圧迫しているケースもあります。

毎年新しい保険商品が発売されていますし、商品内容も多様化しています。また、古い契約内容のままで、いざ活用したいときに使えなかったとなると本末転倒です。

保険料の支払いが多い気がする、以前契約してから見直していないといった場合は、一度専門家に相談するなどして見直してみてもいいかもしれません。

6.食費

食費は、なんといっても自炊することが1番の節約になるでしょう。品質や栄養のバランスが良く、お買い得なものを見つけて、買物することが大切です。

三食自炊は難しい場合でも、会社へはお弁当と水筒を持って行くだけでも節約になります。例えば、毎日ランチ代800円と飲み物200円の合計1,000円を支出していたとしたら、20日間で20,000円の節約となります。

支払い時に、ポイント還元目当てでカード払いをされている方も多くみられるようになりました。キャッシュレス決済はポイントも貯まりやすくなりますが、何枚も持っていては家計が把握しにくく使い過ぎてしまう可能性もあります。多くても2枚程度が良いでしょう。

また、ポイントを貯めたいけど使い過ぎが心配という方は、プリペイドカードを活用することも良いでしょう。プリペイドカードは、ポイントも付きますが、チャージ式なので使い過ぎを抑制しやすくなるというメリットがあります。

7.娯楽費

娯楽費は、日頃頑張っている分存分に使いたい項目ですが、気をつけないとどんどんと支出が膨らんでしまいます。家計見直しを機会に、お金を使いすぎない遊び方を検討してみてはいかがでしょうか?

近所の公園でサイクリングやジョギングをする、ピクニックやバーベキューを家族で楽しむなど、お金をかけずに楽しく過ごせる場所は多くあります。

まとめ

家計簿を作成して無駄な支出を見つけ出す方法、支出の見直しがしやすい項目と改善策をご紹介しました。

ただし、今回ご紹介した項目や改善策はあくまで一例です。ご自身の家計と照らし合わせて、よりストレスなく見直せる項目や方法を検討してみてください。

一人で見直すのが大変、どういった見直し方法が自分に合っているのかがわからないといった場合は、専門家へ相談することでよりよい改善策がみつかるかもしれません。

広瀬真由子

広瀬真由子

大学卒業後、不動産管理会社に12年間勤務。
収益物件の売買・新規受託や賃貸業務等の営業アシストをするなかで、宅建士とFP2級を取得。FP取得後、ゴールド、株、投資信託、個人年金保険等のお金の運用を経験。
現在は子育てをしながら、中立な立場のFPをより広く認知してもらえるように活動している。

カテゴリー:
関連記事