FPが教える!簡単な見直しでできる貯金のコツ【6選】

貯金のコツ6選

貯金をしたいと思っても、一定金額の貯金が継続できず挫折してしまったり、貯金した分を使ってしまったなんてことはありませんか?

実は、現在の家計の把握と見直しをすることによって無理なく貯金できるようになることが多いのです。

ここでは、貯金するために必要な6つの見直し項目とそのポイントについて説明していきます。

この記事ではこんなことがわかります。

  • 貯金ができない理由
  • 貯金の基本とやり方
  • 6つの見直し項目とそのポイント

なぜ貯金ができないのか?

貯金ができない理由

貯金がうまくできない人には、決まった金額の貯金が継続できない、すぐに貯金から引出して使ってしまう、という特徴がが多く見られます。

なぜでしょうか?

それは、自分の現在の家計と毎月の貯金額が合っていないことが原因です。

たとえば、月収20万円の人が半分の10万円を貯金すると決めた場合、残りの10万円で生活する必要があります。

しかし、実際の生活に15万円かかっているのであれば5万円のマイナスが出るため、貯金を下ろさなければなりません。

このように現状の家計を正しく把握できてていないと、現実的ではない貯金額を設定してしまい、思ったように貯金できないことになります。

貯金するには、自身の家計の正確な現状把握が重要なのです。

現状把握ができれば、貯金は無理なくできる

無理なく貯金する

貯金の基礎は「収入−生活費=貯金額」です。

生活費をきちんと確保したうえで、貯金する金額を設定することが重要です。貯金額をいくら多くしても、生活費が足りなければ、結局貯金から引き出すことになり意味がありません。

無理なく貯金をするために、以下の順番でいろいろな角度から見直しをしてみましょう。

1.現状の収入と生活費の見直し

今の家計の現状を把握するために、まず「収入」と「生活費=支出」を確認します。

確認した「収入」と「生活費=支出」の差額が貯金可能な金額となります。

まずは家計簿を付けたり、一か月間レシートを取っておいたりして、自身の支出を正しく把握してみましょう。

電子マネーやクレジットカード払いが多い方は、明細や家計簿アプリをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。使用しているカードや電子マネーを家計簿アプリと連携させ、自動的に入力ができるように設定をしておくと便利です。

実際にノートやアプリなどで「支出」を目で確認すると、自身が無意識に浪費していた支出項目を発見することができます。

2.固定費の見直し

現状の生活費を確認した後は、生活費の中の「固定費」部分を確認します。

固定費は、毎月必ず掛かる、ある程度金額の決まった支出を指し、おもに家賃や光熱費、携帯電話料金、保険料などが該当します。

固定費のなかでも削減しやすい項目は、携帯電話料金と保険料です。

携帯電話料金は、実際の使用量以上の通信料・通話料のプランを支払っていたり、不要なオプションに加入していたりしていることがあります。

保険料は、公的保障で賄えることがあるため、過剰な保障を付けている場合には内容を一部変更したり、最新で保険料が割安なものに乗り換えることによって、年間保険料を安くすることが可能な場合があります。

固定費は毎月発生する支出のため、一度見直しを行うことで年間単位で節約することが可能になります。その結果、無理な節約なしで生活費を削減し、貯金額を上げることができるようになります。

3.変動費の見直し

固定費の見直しの次に行うのは「変動費」の見直しです。

変動費は、食費や日用品、おこづかいなど自身の裁量で金額が変動する項目です。

毎月掛かる変動費の金額を確認し、その金額が妥当かを見直します。

たとえば食費。使わない物や食べきれない量を買っていたり、家にストックがある商品を更に購入していたなら、その分が余計な支出となります。

変動費の見直しのポイントは、無理に金額を減らすことではありません。あくまでも「無駄な」支出を抑えることです。

これまで何気なく使用していた食費5万円を、購入するものを意識して買い物することで3万円に抑えることができれば、2万円を貯金に回せることになります。

しかし食費が3万円必要なのに、頑張って1万円で過ごすような無理な節約は、ストレスがたまり挫折しやすいため、ここでも適正金額を見極めることが大切です。

4.購入する時の思考の見直し

頑張って貯金をしているにもかかわらず、貯金を取り崩して使ってしまうことがあります。

なぜなのでしょうか?

その理由には、大きく分けて生活費が足りない場合と、突発した購入意欲が発生した場合、の2つがあります。

突発した購入意欲とは、もともと予定していなかった商品やサービスを購入したくなる「衝動買い」のことです。

貯金が貯まる人は、衝動買いをすることがあまりないように感じます。

買い物をする際に、一旦買うのを控えて「本当に必要か?」「家に似たようなものがないか?」「買った後にずっと大切に使うことができるか?」を考えてから購入しているからです。

筆者も昔は、仕事を頑張っているからたまにはご褒美にと衝動的買いをしたり、「運命の出会いだ」という自身に都合のいい単語を並べては、家族にいかに必要性であるかを熱弁し、後に不要となるものを購入していました。

実際には、衝動買いした品物よりもきちんと考えて計画的に購入した商品の方が、より愛着が湧き長く大切に使えることが多かったです。

5.貯蓄目標の見直し

貯金をする際、貯蓄目標を持つことも大切です。

ただ漠然と「貯金しなくては」と考えているより、目標があった方が途中で挫折することなく貯金を続けることができます。

目標をたてる場合は、達成しやすい目標から立てることをお勧めします。

行きたかった場所へ旅行する、欲しかったものを買うなどを目標とし、まずは達成感を味わってみましょう。その達成感を重ねることにより、貯金を継続すること自体が楽しくなります。

6.銀行口座の見直し

貯金をする際、なるべく生活費を入れる口座と貯金用の口座は分けましょう。

両方が一つの口座にまとまっていると、貯金総額がいくらになるのか、生活費をどのくらい使用していいかがわからなくなるからです。

貯金専用に口座を開設し、貯金額を生活費口座から貯金用口座へ移動させたら、貯金用口座からは引出しないと決めます。貯金用口座はキャッシュカードを作らずにおくと、簡単に引き出せなくなるのでより効果的です。

現在は「定額自動入金サービス」など、無料で自動的に他行へ資金移動できるサービスがあるので、活用すると手間なく貯金をすることが可能です。

また貯金用口座には、できるだけ金利が高めに設定されている銀行を選びましょう。普通に預金しているよりも多く利息が付き、より貯まりやすくなります。

まとめ

貯金は「収入−生活費=貯金額」を基礎として、3つのバランスをうまくとること大切です。生活費が適切な金額で、無理のない貯金額を設定すれば自然と貯金を継続することが可能です。

貯金を始めてみて、継続が難しいと思った人もいらっしゃるかもしれません。

しかし1つひとつの項目を見直すことによって、ご自身の家計に合った金額やサービスを設定でき、家計の整理と貯金ができるように体制を整えることができます。

早い段階で体制を整え貯金することによって、生活基盤が完成し、ずっと行ってみたかった場所へ旅行に行ったり、自分の大好きなものに囲まれた生活ができたりと、満足度の高い楽しい生活を送ることもできるでしょう。

ぜひ見直しを通して、楽しく無理のない貯金生活にチャレンジしてみてくださいね。

千葉緑

千葉緑

自身の保険相談を切っ掛けに、家庭に関わる節約や投資などに興味を持ちファイナンシャルプランナー資格を取得。
保険代理店や銀行に就職し、実務経験を積む。現在はFP2級とAFP資格・整理収納アドバイザー資格を所持。
1児の母であり、働く母として日々楽しくファイナンシャルプランナーとして活動している。

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